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CLT工法ぷろぼのビル見学会報告

「働く人に優しいビル」を目指して建てられた、社会福祉法人ぷろぼの様の、「ぷろぼのビル(通称:Fellow Ship Center)」の見学会をさせていただきました。

 

「社会福祉法人ぷろぼの」は、障害者の就労自立支援を行う社会福祉グループです。

このぷろぼのビルの大きな特徴は、CLT工法という木造での高層ビルであることです。

 

「社会福祉法人ぷろぼの」
〒630-8115 奈良県奈良市大宮町3丁目5-39 第3やまと建設ビル201号
 TEL/FAX 0742-81-7032

 

"CLTとは、Cross Laminated Timber(クロス・ラミネイティド・ティンバー)の略で、欧州で開発された工法となります。CLTは板の層を各層で互いに直交するように積層接着した厚型パネルのことを呼びます。平成25年12月20日に日本農林規格(JAS)として、直交集成板の名称により制定され、平成26年1月19日に施行されました。

 

一般的によく知られている集成材は、張り合わせる板の繊維方向が並行方向に張り合わせるのに対して、CLTは、繊維方向が直交するように交互に張り合わせていきます。"

 

CLT建築推進協議会サイトより

 

「社会福祉法人ぷろぼの」では、一世代では不可能なことを、二世代以上の長いスパンで考え、このビルを建築されたそうです。

 

中でも、山内理事長の言葉が印象的でした。

 

「私たちは社会福祉法人という立場もあって、このビルを建てたらどう儲かるかということは二の次です。

それよりも、地域のメリット、利用者さんのメリットを先に考えました。」

 

そんな思想が随所に知恵として散りばめられたこの建物は、障害者の方だけでなく、健常者が働く環境としても新しい提案に満ちていました。