「世界はモノづくりでできている。」
これは、上記(株)シナガワコンセプトムービーの中に出てくるセリフです。
これと同じセリフを、昔インターンシップでロダンにきていた現役大学生に言ったことがあります。
インターンシップ生Kくんは、立命館大学が来た現役大学生でした。
Kくんがロダンにやってきたばかりの頃は、メンバー企業へあちこち連れ回し、モノを作る現場を見てもらいました。
当時Kくんにとって、一つの製品に携わる人間の数の多さと、工程に多さに驚いたと話していました。
それと同じ驚きを、昔社会人になりたての私も感じていました。
最初に入った職場が家電メーカーのデザイン部だったため、ひとつの商品を開発するためのプロセスの長さと、そこに携わる人間の多さ、そしてお客さんに商品を買ってもらえるまでの商流の長さにびっくりしました。
「商品開発に携わるデザイナーになりたい。」と、当時の私は考えて入社したのですが、私が携われる世界はほんの僅かでしかないと思いました。
そして私自身は、物が作られ売られて廃棄されていく、そんな大きな大きな流れの中の、小さな砂粒みたいな存在だと思いました。
でも、そんな砂粒の集合体が、一つの商品を作っており、その作られた物で私たちの生活や社会はできている。
当たり前といえば当たり前のことなのですが、当時の私にとっては何か大きな悟りを開いたぐらいの大きな発見でした。
そしてそのことを思い出してKくんに言いました。
「人の手を介した物に取り囲まれて私らは暮らしてるんやで。だから、世界はモノづくりでできてるねん。」
するとKくんは、頭の上に大きな電球がピカ〜っとついたみたいに目を見開いて、「あ〜!!ほんまや〜〜!」と叫びました。
私はその時のKくんの顔が、今でも忘れられません。
きっと彼の頭の中には、昔の私みたいに悟りを開いたような衝撃が走ったんだと思います。
ふと、そんな昔の光景を(株)シナガワさんの動画を見て思い出しました。
来年も、引き続きこんな小さなことを積み重ねながら仕事をしていくと思います。
年末年始は一年の計画を立てる貴重な時間として使いたいなと思っています。
来年は、また新たな気持ちで皆様にお会いしたいと思います。
どうか良いお年をお迎えくださいね。
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